防御率の計算方法|7回⅔の扱いと、7回制・6回制の換算表
防御率は、投手が9イニング投げたと仮定して、何点の自責点を与えるかを表す指標です。 式は簡単ですが、7回⅔のような端数の投球回や、草野球・少年野球の7回制・6回制では、 計算で迷いやすくなります。本記事では、その扱いを整理し、換算表を示します。 規定投球回については 規定投球回と規定打席 で解説しています。
防御率の計算式
防御率 = 自責点 × 9 ÷ 投球回 です。日本のプロ野球の公式な計算方法では、小数点以下3位まで求めて四捨五入し、 小数第2位までで表します(NPBの「記録の計算方法」による)。
7回⅔の計算|「7.2回」と間違えない
投球回は、アウト3つで1回、アウト1つが⅓回です。7回⅔は、アウト23個(7回 + 2アウト)を投げたことを意味し、 計算では 23 ÷ 3 = 7.667回として使います。スコアなどで「7.2」と書かれていても、 7.2回ではありません。
例:7回⅔を投げて、自責点が2のとき、防御率は 2 × 9 ÷ 7.667 = 2.35 です。 7.2回として計算すると 2.50 になり、正しい値とずれます。
| 投球回 | 自責点 | 計算 | 防御率 |
|---|---|---|---|
| 7回⅔ | 2 | 2 × 9 ÷ 7.667 | 2.35 |
| 5回⅓ | 3 | 3 × 9 ÷ 5.333 | 5.06 |
| 6回⅔ | 1 | 1 × 9 ÷ 6.667 | 1.35 |
自責点と失点の違い
失点のうち、失策(野手のエラー)や捕逸などがなければ与えなかったと判断される得点は、自責点に数えません。 防御率の計算に使うのは、自責点です。自責点にするかどうかは、記録員の判断によります。
投球回と自責点で見る防御率の早見表(9回換算)
| 投球回 | 自責点1 | 自責点2 | 自責点3 | 自責点4 | 自責点5 |
|---|---|---|---|---|---|
| 5回 | 1.80 | 3.60 | 5.40 | 7.20 | 9.00 |
| 6回 | 1.50 | 3.00 | 4.50 | 6.00 | 7.50 |
| 7回 | 1.29 | 2.57 | 3.86 | 5.14 | 6.43 |
| 8回 | 1.13 | 2.25 | 3.38 | 4.50 | 5.63 |
| 9回 | 1.00 | 2.00 | 3.00 | 4.00 | 5.00 |
7回制・6回制の換算
草野球や中学の大会には7回制、少年野球には6回制が多くあります。公式な防御率は9回を基準にしますが、 大会によっては、その試合の規定回数(7回、6回)を基準に防御率を出すことがあります。 同じ成績でも、基準によって数値が変わります。
| 成績 | 換算の基準 | 防御率 |
|---|---|---|
| 5回・自責点3 | 9回換算 | 5.40 |
| 5回・自責点3 | 7回換算 | 4.20 |
| 5回・自責点3 | 6回換算 | 3.60 |
また、7回制の完投で自責点1なら、9回換算では 1 × 9 ÷ 7 = 1.29 です。 6回制の完投で自責点1なら、9回換算では 1.50 です。
| 完投時の自責点 | 1 | 2 | 3 | 4 |
|---|---|---|---|---|
| 7回制(9回換算) | 1.29 | 2.57 | 3.86 | 5.14 |
| 6回制(9回換算) | 1.50 | 3.00 | 4.50 | 6.00 |
目標防御率を守れる自責点の目安
「防御率を3.00以下に抑えたい」とき、投球回ごとに、許せる自責点の最大値は次のとおりです(9回換算)。
| 目標防御率 | 5回 | 6回 | 7回 | 9回 |
|---|---|---|---|---|
| 2.00以下 | 1 | 1 | 1 | 2 |
| 3.00以下 | 1 | 2 | 2 | 3 |
| 4.00以下 | 2 | 2 | 3 | 4 |
たとえば、防御率3.00以下を目指して7回まで投げる場合、自責点は2までです(2点で2.57、3点で3.86)。
※ 防御率の基準(9回換算、7回換算など)は、リーグ・大会の規定によって異なります。実際の記録は、それぞれの規定に従ってください。
よくある質問
防御率の計算方法は?
防御率は、自責点 × 9 ÷ 投球回 で求めます。プロ野球の公式な記録では、小数点以下3位まで求めて四捨五入し、小数第2位までで表します。
7回⅔などの投球回は、どう計算しますか?
アウト1つを⅓回として数えます。7回⅔は、アウト23個なので、23 ÷ 3 = 7.667回として計算します。7.2回として計算すると、値がずれます。
自責点と失点は、何が違いますか?
失点のうち、失策や捕逸などがなければ与えなかったと判断される得点は、自責点に含みません。防御率の計算には、自責点を使います。
まとめ
防御率は、自責点 × 9 ÷ 投球回 で求め、端数の投球回はアウト数で数えます。手元の成績で、防御率や、7回換算・6回換算の値を確かめたいときは、 野球成績計算ツール をご活用ください。