機内持ち込みと預け入れの荷物の分け方|液体・モバイルバッテリーのルール(国内線・国際線)
飛行機に荷物を持ち込むときは、「機内に持ち込むもの」と「預けるもの」を分ける必要があります。とくに、液体物と、 モバイルバッテリーは、ルールがあり、間違えると、保安検査で手放すことになる場合があります。本記事では、国土交通省の資料にもとづいて、 その分け方を整理します。衣類などの枚数の目安は 旅行の荷物の量(日数別) で、海外旅行の書類などは 海外旅行の準備で忘れやすいもの で解説しています。
荷物の分け方(早見表)
| 持ち物 | 機内持ち込み | 預け入れ |
|---|---|---|
| モバイルバッテリー | 可(1人2個まで、160Wh以下に限る) | 不可 |
| 国際線:液体物(100ml以下の容器) | 1L以下の無色透明な袋に入れて可 | 可 |
| 国際線:液体物(100mlを超える容器) | 不可(中身が少量でも、容器が100ml超なら不可) | 可 |
| 国内線:液体物 | 国土交通省の資料では、100ml以下の制限はなし(通常の保安検査はある) | 可(航空会社の規定を確認) |
国際線の液体物のルール
国土交通省の資料では、国際線の機内に持ち込む液体物について、次のように示されています。 液体物には、飲み物のほか、化粧水、シャンプー、ジェル、練り歯磨きなども含まれます。
- 個々の容器が、100ml(100g)以下であること。
- それらの容器を、1L以下の、無色透明のプラスチック袋(ジッパー付き。ファスナー付きでも可)に入れること。
- 1人あたり、袋は1つ。
よくある疑問について、国土交通省の資料では、次のように答えています。
- 容器の表示が120mlだが、中身は少ない:個々の容器が100ml以下でなければ、中身が少量でも、持ち込めません。100ml以下の容器に詰め替えるか、預けます。
- 100ml×10個で、合計1L:持ち込めません。条件は、「袋の大きさが1L以下」であることで、中身の合計が1L以下では足りません。
- 袋の大きさ:1Lの袋が見つからない場合は、縦と横の合計が40cm以内の袋を使います(20.7cm×18.3cmの袋は使えます)。
- コンタクトレンズの保存液や洗浄液:「医薬品」として扱われ、検査員に申し出ることで、機内で必要な量に限り持ち込めます。
- 保冷剤:100ml(100g)以下の容器なら、袋に入れて持ち込めます。
- 出国手続きのあと(制限エリア内)で買った液体物:この制限の対象外です。ただし、乗り継ぎをする場合は、乗り継ぎ先の国の規則で、保安検査で没収されることがあります。
国内線では、この液体物の制限は行われません(国土交通省の資料による)。ただし、通常の保安検査はあり、 アルコールなどの危険物には、別の決まりがあります。航空会社の規定も確認してください。 国際線で乗り継ぐ場合は、乗り継ぎ先の保安検査の条件も関係するため、注意が必要です。
モバイルバッテリーのルール
モバイルバッテリーは、国土交通省が、2025年7月と、2026年4月に、機内での扱いを変えました。
| 時期 | ルール |
|---|---|
| 以前から | 預け入れ荷物には入れられない。機内持ち込みのみ |
| 2025年7月8日〜 | 座席上の収納棚に入れない。常に状態が確認できる場所に置く |
| 2026年4月24日〜 | 機内に持ち込めるのは、2個まで(160Wh以下に限る)。機内で、モバイルバッテリー本体を充電しない。モバイルバッテリーから、他の電子機器へ充電しない |
つまり、2026年4月24日以降は、機内でスマートフォンなどを、モバイルバッテリーで充電することもできません。 座席の電源が使える場合は、そちらを使うなど、出発前に、機内での充電の計画を立てておくと安心です。
「160Wh以下」とは:mAhからWhへの換算
モバイルバッテリーの容量は、「mAh」で表示されることが多いですが、ルールの上限は「Wh」です。目安として、 リチウムイオン電池の電圧を3.7Vとして、次の式で換算できます。
Wh = mAh ÷ 1,000 × 3.7
| 容量の表示 | 換算(×3.7V) | 160Whの上限に対して |
|---|---|---|
| 5,000mAh | 18.5Wh | 持ち込み可 |
| 10,000mAh | 37.0Wh | 持ち込み可 |
| 20,000mAh | 74.0Wh | 持ち込み可 |
| 27,000mAh | 99.9Wh | 持ち込み可 |
| 30,000mAh | 111.0Wh | 持ち込み可 |
| 40,000mAh | 148.0Wh | 持ち込み可 |
| 43,000mAh | 159.1Wh | 持ち込み可 |
| 44,000mAh | 162.8Wh | 160Whを超えるため不可 |
実際には、本体や箱に、Whの表示があるものが多く、その表示を確認するのが確実です。多くの市販品は、 上の表のとおり、160Whに収まります(一般に、43,000mAh前後が、160Whの目安です)。
出発前の確認
- モバイルバッテリーは、預け入れのスーツケースから、必ず出して、機内持ち込みの手荷物に入れる。
- 国際線に乗る場合は、液体物を100ml以下の容器に詰め替え、透明な袋にまとめる。
- 機内での充電の計画を、前もって決める。
これらの振り分けを、条件を入れて確認したいときは、 旅行持ち物チェックリスト をご利用ください。
※ 本記事は、国土交通省の資料(モバイルバッテリー:2026年4月14日発表、2025年7月1日発表。液体物:国際線の液体物持込制限に関するQ&A)にもとづきます。ルールは変更されることがあり、航空会社や空港によって異なる場合があります。搭乗前に、国土交通省と、搭乗する航空会社の最新の案内を確認してください。
よくある質問
モバイルバッテリーは、預け荷物に入れられますか?
入れられません。モバイルバッテリーは、預け入れ荷物への持ち込みが禁止されており、機内持ち込みの手荷物にのみ入れられます。
機内に持ち込めるモバイルバッテリーは、何個までですか?
国土交通省によると、2026年4月24日から、機内に持ち込めるモバイルバッテリーは、2個まで(160Wh以下に限る)です。また、機内で、モバイルバッテリー本体を充電することや、そこから他の機器に充電することはできません。
国際線に、液体は何mlまで持ち込めますか?
個々の容器が100ml(100g)以下で、それらを、1L以下の無色透明な袋(ジッパー付き)に入れた場合に限り、持ち込めます。1人あたり、袋は1つです。100mlを超える容器は、中身が少量でも、機内には持ち込めません。
国内線でも、液体の制限はありますか?
国土交通省の資料では、国内線では、国際線のような液体物の制限は行われません。ただし、通常の保安検査はあり、アルコールなどには別の決まりがあるため、航空会社の規定も確認してください。
まとめ
飛行機の荷物は、モバイルバッテリーは機内持ち込みのみ、国際線の液体は100ml以下の容器を1L以下の袋に入れる、と分けて考えると整理できます。 条件を入れて、持ち物リストを作りたいときは、 旅行持ち物チェックリスト をご活用ください。